情報通信網 研究室

宮田純子 准教授

分野 情報通信網工学
プロフィール
出身地
山形県
趣味
美味しいものを食べる、旅行,かわいいもの集め
学生の皆さんへ
貴重な大学生活期間中に、失敗をおそれず様々なことにチャレンジしてください!
キーワード 通信品質制御、情報通信セキュリティ、通信トラヒック解析

みんなが嬉しくなるネットワークをつくりませんか

  • 研究打ち合わせの様子
  • ネットワーク経路制御実験の様子

資源を効率よく使うシステムの実現

普段、スマートフォンやパソコンを使う時にインターネットを利用していますが、情報をやり取りするネットワーク資源には限りがあります。そのため、多くの人が何も考えずにインターネットを利用すると、サーバーや回線が混みあって通信速度が遅くなり、動画の画質が荒い、テレビ電話の音声が聞き取りづらいなどの問題が発生します。研究室では「インターネットに繋がりにくい」という問題を解決するため、限りあるネットワーク資源を効率よく使うことのできる制御システムの構築をめざしています。学生は個別にテーマを設定し、関連研究の調査をはじめ、理論的な解析やシミュレーションの実施など、各々のやり方で研究を進めています。さまざまなことに挑戦し、失敗を重ねながらも経験を積んでいくことで、自分なりに答えを見つける力を身につけてほしいと思います。

人の優しさで快適なネット環境へ

制御システムの構築と聞くと、機械の精度を上げて通信量を減らすといった技術面での研究が一般的です。研究室では、人の行動をシステムに組み込んでネットワークをコントロールするという、概念的な部分からのアプローチに挑戦しています。今までは、ユーザーが自由にインターネットを使うことを前提に研究が進められてきました。しかし、普段の生活において人は遠慮する、協力し合うなど誰かのために行動する場面も多いと思います。スマートフォンで動画を観る際、「今は混んでいるので少しお待ちください」と通知があり、それを見て待つ人がいればサーバーへの負担が軽くなり、ストレスを感じずに動画を楽しむことができます。例えば、このような人の本質的な優しさを組み込んだアプリを開発できたら、スマートフォンを通じてユーザー同士が譲りあう状況を作り出すことが可能となります。将来的には、誰もが快適にインターネットを使えて、嬉しくなれるような世の中を実現したいと考えています。

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